ウロボロスの腕輪


純白の部屋は 私のお城
何かに刃向かう 力などない
だから小さく 抵抗するわ
白いシーツに 腰を下ろして
銀の刃を 煌めかせましょ
無言の悲鳴 見えない涙
妖艶な石 ピジョンブラッド
深紅の雫が 語る物語

錆びた鉄の香 まるで牢獄
本当は私 逃げ出したいの
けれども今は お城の番人
闇が満ちても ここは安全
細い手首に 巻き付く蛇は
無限の象徴 果てなき時間
それは天国? それとも地獄?
今の私に 知る術はない

血の色の蛇がうごめくさまを
見つめ震える 愚かな私
冷たい光に 身をさらすまで
腕輪の蛇は 不気味にわら

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